今回は「睡眠」と「体内時計」についてです。
『体内時計』
という言葉、聞いたことがありますか?
【 内容 】
- 睡眠とスポーツパフォーマンス
- 体内時計とコンディション
- まとめ
【 1. 睡眠とスポーツパフォーマンス 】
睡眠がパフォーマンスに関係する1番の要因は
『脳への影響』のようです。
睡眠不足は集中力を損なう可能性が高い・・・
最も影響を反映しやすいのが
バスケットボールのシュートのようです。
高い確率で、睡眠介入した方が良いというデータが出ているようです。
スキル性の高い競技は特に、睡眠がパフォーマンスに影響することは
今のところ、間違いないようです。
スポーツでなくても、仕事や勉強でも・・・同じことが言えますよね。
また
『ケガの発生率』にも差が出てくるようです。
睡眠時間が6時間の選手と9時間の選手を比較した場合、
6時間睡眠だと75%の発生率に対し、
9時間睡眠は20%前後。
大きな要因は、
「注意力・判断力」
に差が出るということでした。
参考:
女性アスリートのコンディショニングと栄養
【 2. 体内時計とコンディション 】
『体内時計』とは?
体内時計は1日
24時間15分程度で設定されているそうです。
”15分間の差”をどこで調整するか?
一つ目は
「朝ごはんを食べる」
二つ目は
「朝日を浴びる」ことで
その日の1日がスタートするというのは、有名な話ですが、不思議ですよね・・・。
ご飯を食べて糖質が体内に入ること、
そして目から光が入ることで
1時間のズレがリセットされ新たな1日がスタートするようです。
これがリセットされないと、どうなるか?
ズレてしまうと、実際の活動にカラダが合わせられない・・
『時差ボケ』の状態になってしまうそうです。
仕事の能率が下がったり、体調が悪くなったり、パフォーマンスが下がったり・・・
休みの日など、寝過ぎてしまうと
「寝たのに、なんかダルイ」ということありませんか?
普段の起床時間と2時間以上違うと、影響が現れるそうです。
遅い時間の食事、そして遅くまで光を浴びる・・携帯からのブルーライトは、大きな原因になるようです。
遅い時間まで、パソコンや携帯、テレビを観ることは
体内時計をズラすことになるので、避けましょう。
また、夜遅い時間の食事は、翌朝に体内時計をリセットされなくなってしまうので、
社会人など、夜に練習する場合、
食事が夜10時以降になってしまう場合は、夕方(運動前)に補食をとり
夜はスープやサラダなどの副菜に止めるようにすると良いようです。
気づかないところ、思わぬところで体調不良を招いている可能性はありますから
このような原因で、パフォーマンス低下は防ぎましょう。
参考:
体内時計を正しく動かして、24時間の健康リズムを
【 3. まとめ 】
身体の中には「体内時計」が存在します。
体内時計は1日の活動に合わせて、
体温や血圧、ホルモン分泌などのリズムをつくっています。
これが乱れた場合には、実際の活動に体が合わせられない、
いわゆる時差ボケの状態を招いてしまいます。
目標に向けて、高いパフォーマンスを得るために練習する。
スポーツはカラダをイメージ通りに動かすために、
相対する敵の反応や行動を予測、判断し行動する
高度な活動です。
これらを支える『カラダ』の健康は、とても重要な意味をなします。
特に、食事や睡眠といった、活動以外のライフスタイルへ
目を向けることは、アスリートにとっても
一人の人間にとってとても大切なことだと思います。
睡眠がパフォーマンスに直接的に影響する面は「注意力・判断力」です。
プレー中の瞬時の判断力は、勝敗を左右する要因になります。
もう一つ、「集中力」に関与するのが栄養。
炭水化物が、唯一脳へのエネルギー源と言われています。
子供にとっての睡眠は、
日中動かした身体の修復や、深夜に分泌される成長ホルモンによって
『カラダの成長』『カラダのリセット』
に大きく影響します。
学校で勉強した知識は、睡眠中に脳に定着すると言われています。
夜遅く、ブルーライトや明るい光を浴びることも
良質な睡眠の妨げになります。
夜遅い食事も、身体にはあまり良いことではないようです。
変則的な食事を強いられる時は、補食をうまく活用しましょう。
どうぞ、少しでも良いカラダの状態を作ってくださいね。