現場指導レポート#13:フィールドテスト(高校生)

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 選手の体力の把握のためにフィールドテストを行いました。

 フィールドテストとは、競技特有の動きやエネルギー産生に近い測定種目を選択し、実施するものです。高価な機器を使用せず、手軽に体力要素を評価できるのがメリットです

 バレーボール競技は、ジャンプ、ステップ、力強くボールを叩くなど、爆発的なパワーの要求が高い競技なので、測定項目としてはパワー系の種目を中心に、有酸素性持久力や無酸素性持久力、柔軟性、という選択をしています。また高校生は学校の体力テストで実施されるものもいくつかそのまま採用します。

 今回はパワー測定としてジャンプ、MB(メディシンボール)投げ、アジリティ測定としてプロアジリティを計測した様子を記録します。

<内容>

●測定方法の説明と信頼性

●ジャンプ測定(垂直跳び、ランニングジャンプ)

●パワー測定(MB投げ:前投げ、後ろ投げ、両脚三段跳び)

●アジリティ測定(18mプロアジリティ)

●測定方法の説明と信頼性

 まず、測定種目の内容や方法を説明しました。いつも時間の関係上、測定はチームの方で実施を任せていますが、今回は新入生が何名か参加していたこともあり、測定回数や基準を再度徹底しました。なるべく信頼性を確保する努力はしていきたいところです。 

ジャンプ測定(垂直跳び、ランニングジャンプ)

 垂直跳びとランニングジャンプを測定しました。原始的ですが、チョークを手につけてタッチする方法です。ジャンプ動作を確認していると、垂直跳びでは膝や股関節の曲げ伸ばしが浅い子、ランニングジャンプでは助走のスピードを利用できなかったり、目的地点へ手を伸ばしているつもりでも前に流れてしまったりというジャンプそのもののエラー動作が見受けられました。

 

●パワー測定(MB投げ、両脚三段跳び)

 ジャンプ測定と合わせてMB投げ(前投げと後ろ投げ)と三段跳びを測定してみています。以前まで前投げは膝立ちでオーバーヘッドスローで測定していましたが、今回から脚の屈伸動作と上半身の動作を含む下手投げで実施してみました。いずれも下肢から生み出されたパワーを、体幹及び上 肢へと伝えながら身体末端部分の運動速度・エネル ギーを大きくすることを運動連鎖*を目的とします。両足三段跳びも腕振りと下肢の運動連鎖を必要とします。身体を 効果的に利用して水平方向に発揮できるパワーと水 平方向に全身を加速する技術を簡易に評価*します

*引用文献:ハイパフォーマンススポーツセンター,フィットネスチェック・マニュアルより

●アジリティ測定(18mプロアジリティ)

 プロアジリティを今回から採用してみました。通常は20mですが、バレーボールのコート(9m)を利用して18mの変則メニューで実施しました。4~5秒間に2度切り返し動作が入る運動ですが、新入生の動作を観察していると、切り返しから1歩目の加速が遅いことがわかります。

●まとめ

 1年前と比較すると全体的に数値は伸びています。1月末から導入したウエイトトレーニングもフォームがある程度整ったようなので少し負荷をかけながら全体的な筋量を増やして経過を見ていく予定です。学年ごとで明らかに体力差が違うのでチーム全体で同じトレーニングをしてもそれぞれの意識が大事だということや焦らず基礎動作をきちんと習得させていきながら、体力的な課題をクリアにしていきたいと思います

 大学生と比べるとフィジカル強化に時間を十分かけられなかったり、トレーニング用具や環境に制限があったりとそれなりに工夫が必要になります。その中で取り組むべき優先順位を見極めて、構成メンバーに合ったドリルやプログラムを提供していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。

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