現場指導レポート#1「体幹筋を使う、ということ」

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昨日は高校生のチーム指導でした。
指導に行くと必ずといっていいほど

「体幹トレーニングをどのように取り組んでいるか」

を重要視していますし、生徒さんも毎日実施してくれています

 ですが・・・「腰が痛いです」という生徒さんもやはり出てきます。体幹トレーニングをしていれば、腰痛やケガが予防できる、というわけでもないんですよね。

 やり方、取り組み方、プログラムが大事!

 そこで昨日は時間をいただいて以下の2点を全体指導としました

・自分の状態を確認する
・体幹トレーニングのエラー動作を共有する

●自分の状態を確認する
今回は、押す(触る)って筋肉の硬さをみる場所を2か所に絞りました。

①お尻(中臀筋)/ ②腰周り

 最初に開脚位で前屈したり、側屈したりして動く前の自分の状態を確認するところから始めました。

①お尻(中臀筋)の硬さ
 ズボンの後ろポケットのあたりにあります機能としては足を左右に開いたり、片足立ちで上半身を支えてくれる大事な筋肉です。

 その辺りを押す(押し方も大事です、ここでは割愛します)ことをペアでさせてみました

「ここがカチカチだと、立っている時に腰に負担がかかるからねー」

 私はテニスボールを使って、”ボールをお尻のところに置いて自分で乗っかる”セルフマッサージを進めていますが、生徒同士でできるペアマッサージ(?)として”お尻の上に座ってもらう”ことで、筋肉が緩む(柔らかくなる)ことを確認しました。

②腰周りの硬さ
 腰がくびれているところにちょうど骨盤を触ることができます。その辺りを横から押し込んで、筋の硬さを確認することをよくやります。

 くすぐったい、痛いと表現することが多いですが、筋肉が”硬い(機能していない)”ことが見受けられます。

「腹圧をかけて、内から外へお腹の筋肉を広げていきましょう」

と進めていきます。

「お腹はとにかく、柔らかく。硬いと使えないからいつも自分のお腹の状態は確認すること」

 人の筋肉を触る・見る、そして人から触られることで自分がどういう状態なのか気づくことがありますよね。また、開脚がしやすくなったり、前屈や側屈がしやすくなった状態を人の動きで確認するしたり、自分で実際動くことで、変化に気づいてもらうことも大事です

簡単なケアやエクササイズで今より状態を良くすることができることを知ってもらう、体感することで身をもって伝えていきます。

●体幹トレーニングのエラー動作を共有する
 「このような状態をできるだけ避けるために、体幹トレーニングをやっているはずなのに、どうしていい状態が保てないんだろうね?」

 ここが最大の難点です。ただ、与えられたドリルをこなすだけではダメなんだということを繰り返し根気強く伝えていかなくてはなりません。 

 私は体幹トレーニングのポイントの1つは”骨盤の安定性”だと考えています。上向きで骨盤を安定させるとは?横向きで骨盤を安定させるとは”こういうことである”を繰り返し、繰り返しその感覚を叩き込んで初めて、「体幹トレーニングの目的」伴うと理解しています。

 そして、そのあとは個別指導でした。痛みや動きの問題を選手の言葉や動きから導き、理解を深める時間です。

 少しづつ求められることが増え、言葉が増え、自分の体が変化することが面白いと感じてくれたらいいなと思います。

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この記事を書いた人

現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。

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